北海道新聞2025年1月6日 21:23(1月6日 22:50更新)
旭川市では今年、第28回全国菓子大博覧会(実行委主催)が初開催され、旭川空港と韓国を結ぶ国際定期便の昨年末の復活で、観光振興に関係者の期待が高まっている。市と旭川商工会議所主催の新年交礼会が開かれた6日、出席した各界のトップに展望を聞いた。
全国菓子大博覧会(あさひかわ菓子博)は道北アークス大雪アリーナをメイン会場に5月30日から17日間の日程で開かれる。全国各地の1200種類の菓子が販売され、約20万人の来場を見込む。旭川菓子商工業組合の村本暁宣組合長は「旭川や旭川産の菓子が全国に広まる絶好の機会」と意気込む。
昨年12月に再就航したアシアナ航空の旭川―仁川(ソウル)線活用も欠かせない。旭川空港を運営する北海道エアポート旭川空港事業所の北野俊勝所長は「道北の自治体と協力し、旭川から韓国への利用を増やしたい」と話す。
アイヌ民族の伝承がある大雪山系周辺の景観や儀式、舞踊など21の文化財で構成する日本遺産「カムイと共に生きる上川アイヌ」は、再審査中だったが、昨年12月に認定継続となった。旭川観光コンベンション協会の山下裕久会長は「市やDMOと連携し、川村カ子トアイヌ記念館を中心に外国人観光客向けの日本遺産周遊ツアー開発などを進めたい」と語った。
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