おおぎやなぎさんが新刊をだされました。家守神①「妖しいやつらがひそむ家」 エンタメ作品です。
100年もたつ古民家、佐伯家に引っ越してきた篠田拓。佐伯家は、古い家を守る妖しいやつらが守っているのだが、それが見えるのは拓だけ。さーて、拓はどうする? 家は建て替えすることになるのか? いろんな謎が上手にストーリーをすすめていきます。
また、新しく友だちになった風花が、妖怪好きというのもいい。
エンタメなのですが、ところどころにおおぎやなぎさんの文学性もかいまみれて、そこもわたしは好ましかったです。
感心したのは、家守神の造形。付喪神なのですが、ちゃんと理由があってそこにいるってことが、設定してあって、そこがしっかりしてあるので、安心して楽しめます。ファンタジーって、その設定が大切なんだなー。
古いもの、長く続いているものに、愛情をかける、作者の姿勢が物語の根幹をささえているとも思いました。
二巻が楽しみ!