元事業部の高田由紀子さんが、新刊をだされました。
小学館から発売中
佐渡のバレーボールチームが舞台。アタッカーをめざしていた空良。やはりバレーボールで目立って、注目されるのはアタッカーだから。
でも、セッターを命じられる。背もチームの中でそれほど高くないから。
おまけにキャプテンなんて・・・
そんな空良の心の動きを中心に、スポーツの躍動感が伝わってくる、気持ちのいい作品です。
スポーツには、WBCの大谷のようなスター選手がいます。大谷のように、わかりやすくはないでしょうが、それぞれのチームにもスターと持ち上げられるタイプの選手と、影でささえるほうにまわる選手とがいるのでしょう。そこには、体格の違いなども大きく関係します。努力で超えられるところ、超えられないところもあるでしょう。
今は公平にチャンスがある、だれでもがんばれば道がひらける、といいますが、やはり、スポーツにも、環境や体格の差、貧富の差、など、さまざまな子どもたちではどうにもできないものがひそんでいるのが事実。でも、そんなの関係なく、スポーツは楽しんだ、勝たなくても、熱くなれる、と気づかせてくれる作品です。
最後の作者の思いが力強く、ビンビン伝わってきますよ。
高田由紀子、10作目の作品だそうです。
さて、昨日は、いつものトレーニングにいったついでに国立の桜も見てきました。
都心では散りはじめたそうですが、こちらは今が満開でした。