赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

工藤純子新刊『しんぱいなことがありすぎます』

2021-11-16 15:16:35 | その他

工藤純子さんが、今度は幼年童話をだされました。

かわいい表紙ですよね。

忘れ物が心配で、教科書など、勉強でつかうものを全部、学校にもっていくもも。

そんなももをヤドカリみたいというかずまくん。

かずまくんはわすれものしても、あまり気にしないみたい。そういうところ、ももは信じられません。

そんな性格の違うふたりの、ちょっとした事件をえがいた物語。ちょっとしたことだけど、ありそうで、くすっと笑えてほっこりします。

あまり幼年童話をかかれない工藤さんの新しい世界を見た感じがします。

 

さて、わたしは今、事業部の部長として、来年の日本児童文学学校の講師をえらんだり、一日講座の質問の整理をしたりしていて、ちょっとバタバタ。

そんな中ですが、週末は旅行にもいきました。

コロナが少ない、今しかないと思って、北陸新幹線にのって、能登へ。

これは、千里浜なぎさドライブウェイ。ここは、砂浜を車が走れる日本でもめずらしい場所です。どこまでも続く砂浜がきれい。空も晴れていて、とても清々しい。リフレッシュ!!

ただ、波が荒くて、砂浜を車で走るのはできませんでした。そこだけがざんねん。

ドライブインでは、サンドアートも見ることができました。これが立派。

『サンドイッチクラブ』長江優子さんの作品を思いだしました。

行きも帰りも新幹線はとても混んでいて、ほぼ満席。

みんなリベンジ消費をしているのでしょうか。

でも、ちょっと強行軍だったから、疲れたかなーー。

 


おおぎやなぎちか新刊『家守神』①

2021-11-12 09:48:18 | その他

おおぎやなぎさんが新刊をだされました。家守神①「妖しいやつらがひそむ家」 エンタメ作品です。

 

100年もたつ古民家、佐伯家に引っ越してきた篠田拓。佐伯家は、古い家を守る妖しいやつらが守っているのだが、それが見えるのは拓だけ。さーて、拓はどうする? 家は建て替えすることになるのか? いろんな謎が上手にストーリーをすすめていきます。

また、新しく友だちになった風花が、妖怪好きというのもいい。

エンタメなのですが、ところどころにおおぎやなぎさんの文学性もかいまみれて、そこもわたしは好ましかったです。

感心したのは、家守神の造形。付喪神なのですが、ちゃんと理由があってそこにいるってことが、設定してあって、そこがしっかりしてあるので、安心して楽しめます。ファンタジーって、その設定が大切なんだなー。

古いもの、長く続いているものに、愛情をかける、作者の姿勢が物語の根幹をささえているとも思いました。

二巻が楽しみ!


機関誌『日本児童文学』11月ー12月号

2021-11-10 10:46:16 | その他

先週、事務局にいったので、機関誌『日本児童文学』をひとあし早く手にいれました。

11月-12月号は、特集ねことファンタジーです。

表紙のねこ、すごくいいですよね。

この号にわたしはエッセイを書かせてもらいました。落語ねこのクマハチというタイトル。

『落語ねこ』でおもしろいネコを書いたこと、おぼえていてもらえたのね。奥村編集長、ありがとうございます。

いろいろ原稿チェックもお世話になりました。

ほかにもネコの短編や、投稿作品など、楽しめる内容です。

昨日、国立にいったら、ウィンドウに秋のかざりが

これからは、落葉の季節ですね。目をつけるだけで、落葉が動きだしそう。これって、物語の入り口になりそうですよね。

ぐりとぐらかな。かわいい~~!


忙しい週末 押し花とかビブリオバトルとか

2021-11-08 09:24:43 | その他

秋晴れの週末、わたしは結構、忙しかったです。

まず、佐々木淳子さんに押し花展にいきました。一軒家のギャラリーでやっている、とても素敵な押し花とフラワーアレンジメントの展覧会でした。会場にながれているジャズが大人の雰囲気。

 

いやー、わたしの押し花は足元にもおよばないで、こうするのかと、ただただ歓心するばかり。押し花歴8年で、こんな素敵な押し花ができるんだね。

 

そのあと、ビブリオバトルのBib1グランプリをユーチューブライブで聞きました。

ビブリオバトルが好きな達人ばかりの大会なので、みなさん話すのがうまい。

わたしが気になった本は、今年の話題作『ザリガニの鳴くところ』。

これ、映画化もされるそうですが、映画になる前に読まなくっちゃ!

読めたら、また、ここで紹介します。

 


新刊『飛べ!遺伝子を越えて』森川成美

2021-11-05 09:08:27 | その他

森川成美さんが新刊をだされました。国土社からで、絵はおじょうさんの泉さんです。

親子でひとつの本を手掛けられるって、なんかいいですよね(*^_^*)

母と娘の関係というのは、微妙なもので、思春期のころからこじれることもあります。そこを描いた、児童文学の名作も数多くあるでしょう。

森川さんは、そこに遺伝子という言葉と、ジェンダーの視点をいれて、新鮮な現代的な作品を書き上げました。

東京は中学受験をする小学生がとても多い地域です。わたしが住んでいる国分寺もそう。

受験をするか、どうか、人生最初の大きな選択かもしれません。

主人公の紗矢は、転校生の亜麻理と仲よくなって、自分の価値観が親の影響をうけていることをしります。そして、亜麻理のほうもまた、自分の親子関係を考えだします。

ネタバレになるから詳しくかけませんがラストあたりに、ひとつの詩が紹介されています。これがすばらしい。

子育てする人、教育もする人に、読んでもらいたいと思いました。

そんなふたりの友情はどこにむかうのでしょうか。読んでみてください。

 

さて、この頃は、天気がいい、秋らしい日が続いています。

明日はひさびさの事業部の部会。神楽坂の事務局まで出向きます。こういう画面でなく顔をあわせる会議、二年ぶりぐらいでしょうか?

秋の一日講座のことや、来年度の文学学校について話し合います。

秋の一日講座、もうすぐ満員ってところまできました。でも、あと少しあいているので、今なら間に合います。

11/28 秋の一日講座 イタリア×大阪×東京 オンライン作家ライブ【受付中】|一日講座|講座|日本児童文学者協会ホームページ (main.jp)

令丈ヒロ子と、佐藤まどかの対談、なかなかない顔会わせですよ。