「国立自然史博物館に預けられていた「呪いのルビー」が狙われた。
最近、頻発している鉱物標本盗難事件と関連が?
もしや呪いのルビーこそ<幻の宮沢賢治コレクション>なのか?
―60年にわたり増改築が繰り返され「迷宮」と化した博物館の旧館に棲みついた、
変人博物学者・ファントムことみつくり箕作 類(みつくり るい)。
「何も捨ててはならぬ」が口癖の彼と、片付け魔の女性新人分類学者・池之端 環(いけのはた たまき)のでこぼこコンビが
解決のために動き出す―!」
収録作品「呪いのルビーと鉱物少年」「ベラドンナの沈黙」「送りオオカミと剝製師」「マラケシュから来た化石売り」「死神に愛された甲虫」「異人類たちの子守唄」
この作者6冊目、
6編の興味深い話からなるが、最後の話で主人公の背景がわかるようになっていて(プチ・プロフェスールと同じパターンではあるが)全体を締められていて面白い。
(21/05/10画像借りました。)