「シリアで生まれた少女は、アメリカでダニエルと綾子夫婦の養子となり、アイと名づけられる。両親の深い愛に包まれながらも、その環境をただ恵まれたものとして受け入れることができず、アイは孤立感を深めていく。その後、日本へ移住したアイは、高校の入学式の翌日、数学教師の「この世界にアイは存在しません。」という言葉に、強い衝撃を受ける--。」
著者へのインタビューより、
「・・・主人公の名前はワイルド曽田アイ、1988年生まれ。赤ん坊の頃にシリアからニューヨークにわたりダニエルと綾子夫婦の養子となった。小学6年生の時に父の転勤により来日。現在高校生の彼女はずっと、自分の恵まれた環境に罪悪感をおぼえている。〈選ばれた自分がいるということは、選ばれなかった誰かがいるということだ〉、と。
「例えば貧困が蔓延する過酷な国からいわゆるセレブの養子になる子がいる。その子がいつか自分の”母国”のことを知ったらどんな風に思うのだろうと思う。
それとは別に、友達で、実の親に対して”この人たちはなんでこんなに優しいんだろうと思ってた”という子がいて、印象に残っていて。それでアイちゃんは自分の環境を疑う、とことんデリケートな子になっていきました」・・・」
「例えば貧困が蔓延する過酷な国からいわゆるセレブの養子になる子がいる。その子がいつか自分の”母国”のことを知ったらどんな風に思うのだろうと思う。
それとは別に、友達で、実の親に対して”この人たちはなんでこんなに優しいんだろうと思ってた”という子がいて、印象に残っていて。それでアイちゃんは自分の環境を疑う、とことんデリケートな子になっていきました」・・・」
もう、深く考える事は出来なくなって(避ける様になって)しまいましたが・・、勉強になりました。
(21/08/02画像借りました。)