《東京の地下には地獄が眠っている。進化し続ける異才が放つ新時代のホラー。
大手デベロッパーのIR部で勤務する松永光弘は、自社の高層ビルの建設現場の地下へ調査に向かっていた。目的は、その現場について『火が出た』『いるだけで病気になる』『人骨が出た』というツイートの真偽を確かめること。異常な乾燥と、嫌な臭い――人が骨まで灰になる臭い――を感じながら調査を進めると、図面に記されていない、巨大な穴のある謎の祭祀場にたどり着く。穴の中には男が鎖でつながれていた。数々の異常な現象に見舞われ、パニックに陥りながらも男を解放し、地上に戻った光弘だったが、それは自らと家族を襲う更なる恐怖の入り口に過ぎなかった。》
不気味な話が続いて、どうなる事かと読み続けましたが・・、最後の方は、それなりにスラスラと纏まった感がありました。
一文を引用「・・祟りというのは、そういうものです。因縁によって広がります。善悪じゃないんです。神様に害をなしたからとか、何かが正しいとか悪いとかではなく、自然の災害と同じです。堤防に穴を開けたら洪水が起こるように。洪水に巻き込まれたからといって、その人の何が悪かったということは言えません」。
(画像借りました。)