キンちゃんの「マイコレ」partⅤ

果樹栽培、自然観察、・・・そして時々人間観察等です。

残照

2023-03-24 07:02:39 | 

《七百以上の城を陥し「神人」と畏怖された不敗の男。
「海に沈む夕日を見たい――」モンゴル軍を率いた漢人武将は、
たった一つの夢を叶えるために地の涯を目指す。
歴史に埋もれた智勇兼備の名将の一生を描く!
 
中国史上ただひとり、陸路で地中海に達した武将がいた。男の名は郭侃。祖父の代からモンゴルに仕え、攻城戦と砲兵に長けた漢人だった。1253年モンゴル帝国は、イスラム世界の征服とさらなる領土拡大のため「フラグの大西征」を開始。37歳の郭侃は、15万の蒙古軍部隊長として西方遠征の途についた。新兵器「回回(フイフイ)砲」をひっさげ、瞬く間に各地を陥落させる。だがエジプトを前に、隻眼の猛将バイバルスが立ちはだかり……。》

 

チンギスハンの孫(フラグ(フビライの弟)の西方遠征・フビライの南宋征服)の時代の話で、興味深く読みました。

モンゴル帝国拡大のやり方は、「攻城にあたってはあらかじめ降伏勧告を発し、抵抗した都市は攻略された後に他都市への見せしめのために略奪」そして「住民の大虐殺」もあったとの事。

そして、本書の時代になると、血族間の権力・武力闘争も激しくなって・・。

 

現在のロシア・ウクライナの戦争を思えば・・、人間の支配欲による争いは、蒙古以前からも繰り返されており・・、民主主義も展望が見えず、人類は解決策を見い出せられてない・・。

そして、人類が引き起こす温暖化等によって、地球自体をも破壊してしまうのか・・、それとも、宇宙時間における一瞬の出来事に過ぎないのか・・。

残照 田中芳樹(著/文) - 祥伝社(画像借りました。)

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