丸森町の運用が終わると阿武隈川沿いの山道で福島県に入り33号線を通って湯川村から運用予定地の会津坂下町に向かった。阿武隈川を渡って会津坂下町での運用場所を探したが町筋には適当な場所が見当たらず田園地帯を彷徨う内に何時の間にか会津美里町に入ってしまい「ふれあい森のスポーツ公園」に辿り着いた。此の場所には最初の写真の新鶴温泉健康センターが有り無線運用よりは温泉に入る事が先と考えて昼間から温泉浴を楽しんだ。温泉を出た後、再度運用場所を探したが田んぼの中の農道ではアンテナを設営出来る場所は有ったが余りにも目立ち過ぎて問題が有った。
矢張り平地での運用となれば河川敷しか無いな?と判断して会津坂下町と湯川村の境界の阿武隈川に引き返し写真の場所(河川敷)を見付けアンテナを設営し運用する事にした。運用場所は北緯37度33分27秒86 東経139度51分40秒18 で海抜179mH、広さも有り申し分の無い場所で有ったが夜に暴走族が集まり走り回っていた。暴走族が走りに飽きて帰った後に赤色回転灯が見えたと思ったらやがてパトカーは此方の方に向かって来て御決まりの職務質問が始まった。運転免許証に無線の従事者免許と免許状を渡すと無線関係は目を通しただけ警察官は運転免許証だけを持ち込んで無線で15分間くらい身元確認をしていたのだろうパトカー内から出て来なかった。
しばらくすると若い警察官が「失礼しました現在、福島県では交通事故が多いので気を付けて旅を楽しんで帰って下さい」と言って立ち去った。矢張り県外ナンバーの車に沢山の荷物を積んで一人で不審な行動をしていると警察側では借金苦で全国を逃げ回っているか?何かの事情で夜逃げ同然か蒸発者の可能性を考えて身元照会や犯罪歴をチェックしているのだろう・・・・思いの外に時間は掛かった。しかし今回の40日の旅中にパトカーの御出ましは此の湯川村だけであった。
湯川村での運用は17:22~23:54JSTと翌朝の05:27~06:47JSTに7MHz帯のみの運用で交信数は191局に終わった。相変わらず交信数はとても納得できる数字では無かったが前回の(2010年)福島県の金山町に続いて福島県内では2箇所目の運用地と成った。
そして此の時期、東北地区は「梅雨明け」が発表されておらず、前日の宮城県の丸森町辺りからの雨降りは北関東の茨城県 河内町まで五日間の連続の雨が続いた。