黄昏叔父さんの独り言

 アマチュア無線と何でも有りのブログ

 無線業務の問題点の「台風対策」

2015年08月24日 | アマチュア無線


 今回の大きい台風は九州に上陸しそうな感じで嫌な予感がする。毎回の事だが台風が西日本の何処かに上陸する可能性が伝えられると其の予想進路で一喜一憂する事に成る。最近は気象衛星の発達で可也前より各種の情報が齎されるが矢張り進路を意識しだすのは沖縄周辺のどの辺りを通過するか?によって決まって来る。今回は最近には珍しく九州の西側の海上を北上し北九州辺りに上陸し日本海に抜けるコースが予想されて居るが此れは結構 四国地方にとっては嫌なコースで進路の東側に当る四国は結構長い時間、風雨にさらされる事に成る。



 もう20年以上も前に成るが良く似たコースを辿り福岡に上陸した大風19号が徳島で最大瞬間風速53m/Sを記録した事が有ったが此の時は我家のアンテナ・システムも結構被害が出た。第二タワーのマスト・ポールがタワー最上段にあるマスト・ベアリングを出た所で少し曲がったのと18~24MHz帯のクリエート社の248Aの第一導波器のエレメントの半分が一番太い部分からスッポリと抜けて行方不明に成って近所を1週間探し回ったが遂に見付ける事は出来なかった。其の他のエレメントは全てブームに近い所からV型ビームの様な哀れな姿に変り仕方なく廃材に成った思い出が有る。



 其れより困ったのは第二タワーのマスト・ポールの曲がった事、此のマストには7MHz帯の2エレ八木と248Aが取り付けられていたが御互いの干渉を避ける為に可也距離をあけて取付けて居た事によりトップヘビーの状態に成り2インチのガス管が簡単に曲がってしまった。曲がった角度は余り大きくは無かったので其の後十数年は其の侭で使用して居たがアンテナの方位に寄ってフロント側が上を向いたり下を向いたりして見た目が悪く其の後、葛藤の毎年で有ったが2エレの八木を降ろす事とマスト・ポールの交換は素人の私には荷が重く中々其の気持ちには成らなく放置していた。



 其の後、2005年に7MHz帯の短縮2エレ八木のトラップ部分にトラブルが発生し、已む無くタワーから降ろす事に成った時、十数年来の懸案で有ったマスト・ポールの引き抜きの作業をする事に成ったが何せ我家の前の道路には大型重機(クレーン車)が入らない為、其の作業は全て私一人の手作業で遣らなければ成らなかったので大変で有った。其の中で一番大変と思ったのはマストの抜き出し作業で然もタワー部に沈んで居る長さは約2m程度だがタワーから飛び出している長さは3m強有るので吊りしろが無いのでポールを途中で切断し引き抜かなければ成らない事と切断後に当然ポールは倒れるので切断面の上側の長さのバランスが取れる場所にロープ掛けする為に曲がったポールによじ登りロープ掛けをする金具の取付けやロープ掛けをする作業は結構スリリングで初めての経験で私はビビッタ。

 

 そしてタワの一辺の支柱に滑車を取付けた吊り棒を固定しマストポールの中央部にロープで張力を掛けた状態でロープを固定しサンダーを使い周囲を均等に削りマスト・ポールを切断した。当初、頭の中で考えた時には切断と同時に上側のポールが水平に成る段階での衝撃でどの様な状態に成るのか?何せ此の時点ではタワーには作業台が取付けて居なかったので狭い作業空間でどの様に対応したら良いのか解らない状態で有ったが「案ずる寄り易し」でのこぎりで切った様にはスッパリとはポールを切取る事が出来なかった事が幸いして最後はポールを手でコキコキと左右に揺らして分断したのでポールを水平にする事も衝撃が無くスムーズに作業を終える事が出来た。



 次の難題は二重管にした凄く重たいマストポールを如何にしてタワーの中心に通すかであったが?此方はタワーの外側を吊り上げてタワー上部のマストベアリング側から入れる遣り方が作業的には一番楽で有ったが長さが6m強も有るので吊り棒が最低でも3.5m位は必要で重量の関係で万一吊り棒が折れた場合に下で作業をしている者の(家内の)頭上に落下する可能性がある為に安全第一を取りタワー下部の斜めの補強材を数箇所外し其の空間を利用してタワーの中にマストポールを入れ込み其れを吊り棒から垂らしたロープをマストベアリング~ローテーター台の中心の穴を通し下まで垂らしてマストポールの上部先端の細工をした箇所にロープを接続して解り易く言えば「針の穴に糸を通す要領」で吊り上げる事にした。

 

 此れだとポールが落下しても(何せ総重量が70Kgを越える重量を長時間家内一人で保持する事は難しいと考えた)タワーの内部を落下するので危険性が少なく成ると思ったからだ。結果的に作業は問題なく進みマスト・ポールの先端が少しマスト・ベアリングを出た所でシメラーで固定し後は私が一人でシメラーで20~30cm吊り上げては上に上がりマストベアリングのボルトでポールを固定したらタワーを下がりシメラーをセットして上側のボルトを緩めシメラーで持ち上げシメラーの吊りしろが無く成れば上に上がりボルトで固定してという動作を何回も繰り返しマスト・ポールを完全に持ち上げるのに高さ2m少々の間を何十回となく上り下りした。此の地道な作業に寄り十数年振りに長年の課題は克服されたが本当に疲れる大変な作業であった。



 此の作業をして今年で10年目、アンテナ自体のトラブルは何回か個々に発生したがマストを含むアンテナを回転させる部分は何とか今まで正常に動作している。しかし今回の台風のコースは正に同じ様なコースを辿って居るし、今回は場所によっては最大瞬間風速が71m/Sを記録したとか言われて居るので何か?不気味な感じがしている。私が過去のブログに書いて居る様に費用は当然だが「電波の飛びは掛けた労力と危険度に比例する」が長年のアマチュア無線で体験した私の自論である。しかし此の歳に成るとタワーに上がるのも最近は億劫に成ったし此れだけ力を入れても後 どれだけ無線を継続出来るか?等と考えると段々とアンテナに対して力が入ら無く成って来た。



 しかし流石に今回の事前台風情報を聞くと心配に成り今日の午前中にタワーに1時間程上がり点検と出来るだけの台風対策はして来たが後は「運は天に任すしかない」何とか無事に台風を遣り過ごしてくれれば良いのだが?祈るしかない。







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 内外共に矢鱈と長いコール・サイン!

2015年08月24日 | アマチュア無線


 昨日の早朝は7MHz帯の海外に対するコンディションは先ず先ずで海外の信号がt強く入感していたので夕方に念の為にハイ・バンドを聞いてみた。24MHz帯は内外共に何も聞こえ無かったが21MHz帯を聞いてみるとSSBの周波数帯にドイツやイタリアの局が59プラスで強力に入感していた。通常なら此れ程強く信号が聞える場合はEUの中央部が同時に聞える筈だが此の時間帯は限られた地域だけしか聞こえ無かった。私も久振りにSSBモードで2局と交信したが交信終了後も相手局はCQを連発していたが信号が強く入感している割にはJAからの呼掛けは無く相手も諦めたのか?信号は途絶えた。



 夜の就寝前に此れ又14MHz帯を久振りに聞いてみたら珍しい場所からの局では無かったが22:55JST~23:40JSTまでにCWで7局程と交信したが どの局のコール・サインも特別局なのか?数字が並んだり矢鱈とサフィックスが長い局が目立つ、国、内外ともアマチュア無線局の減少化の影響か?アマチュア無線の賑わいの為に特別局の乱発や何かの記念日に託けてのアワードや其れに伴う特別局の運用が可也活発化している。今後更に無線局の減少傾向は強まると思うので此の状態は今後続きそうな感じがする。




  HG901IARU, R2015KM, R164VM, R15CWC/4, 

  R15CWC/7,  SN2ENIGMA, R15CWC/0  


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