台風15号は九州に上陸し北九州を通過して日本海に抜けた様であったが25日の朝09:30JST頃に阿南市は少し強い風が吹いた。其の後に台風が日本海に抜けた夕方の吹き返しの方が強く、時折、瞬間最大で30m/S程度の風が吹いた様であった。此の程度の風では各アンテナに対する被害は無いとは思って居たが各ビーム・アンテナの方向は其々に本来の方向とはズレてしまった。(ローターが壊れない様に強風時にはずれる程度にUボルトは締め付けている)
家内は此の日は出勤日であったので8時前の雨がザンザン降りの段階で出勤して行った。出掛けて30分後に家内から電話が掛かり「お父さん私の車の後ろの窓のワイパーが見当たらないので探してくれない?」と訳けの解らぬ内容・・・・・私としては何の事か意味が解らないので「こんな凄い雨の中をワイパーを探せと言われても言ってる意味が解らんわ?」と答えると「家の駐車場を出る時、後ろで大きい音がしたのでアンテナの線か何か?を引っ掛けたかも解らないので調べてみて」との事らしい。
多分職場に着いてから後ろのワイパー金具が無く成って居る事に気付いた様子であった。普通、大きい音がしたら車を止めて確認すると思うのだが?多分大降りの雨だったのと会社に遅れそうな状況で外に出ずに其の侭走ったのだろう?家を出る時間が何時もより20分近く遅かったので「慌てて行くと風が有るし事故を起こすよ!早く行かないと」と苦言を呈した後だったので「何をやっているんだ!本間に」と腹立たしく思ったものの確かに家内が駐車している場所の上空には3.5MHz帯の逆Vの片方のエレメントが張ってあるので「まさか?」とは思ったが窓から其の方向を確認した。其の時は凄い雨だったので2mmφの銅線のエレメント部分は良く見えなかったが最終端の碍子から電柱への綿ロープは10mmφ位あり其の部分が空中にある事を目視する事が出来たのでワイヤーアンテナには問題が無いと思っていた。
昼前の少し風雨が落ち着いた時に再度、外を見て確認するとエレメント中央部が空中で見えないので「まさか?」と思いながら外に出て確認すると給電部のバランを吊上げている5mmφ程の綿ロープが切れて8D2Vの重さで給電部は草むらに落下していた。此の部分は金属線で取付けたら過去に金属疲労で切れた経験があるので其れ以後は必ず確りした縒り数の多い綿ロープを使って居るのだが何故か其の部分が強く引っ張られた時の切れ方で段々と細く成り数センチ先で完全に切れていた。
此の部分は1ヶ月前に点検していたので安心していたしワイヤーアンテナが此の程度の風で落下して然も偶然に家内の車のハッチバックのドアのワイパーと窓ガラスの間に挟まりワイパーを捥ぎ取る事など全く想像だにして居なかったしバランを吊上げているロープが切れる事等は全く頭の中に無かったので午前中は家内に対して電話で「そんな馬鹿な?」と強気に出たのだが「此れは少々拙い事に成ったな」と思った。
今後、此の事に対して恨み辛みを言われる事も敵わないし、何より過去に於ける私の不徳で無線嫌いに成った家内に更なる不快感を植え付けては今後の無線運用の展開に問題が起きると判断した私は家内の帰宅と同時に平謝りで車の修理代は私持ちで事態の収拾を申し入れたが其の事が日頃の私の言動と随分違い過ぎて意外だったのか?「そんなに気を使わなくても良いわよ」と優しく言われたが三年先か?五年先に?此の事を何かの時に持ち出されると困るので本日は休みの家内を外食に誘い昼御飯を御馳走して来たら効果覿面で上機嫌で有ったが此の効果が未来永劫に渡り継続されるかどうかは些か疑問のある所だが取合えず問題の解決を行った。落ちたワイヤーアンテナは本日の午前中に修復したがビーム・アンテナの方位ズレは毎回の事で仕方が無い事、明日にでもタワーに上がって直そうと思って居る。