岩泉町の龍泉洞の観光を終え近くの龍泉洞温泉ホテルの日帰り浴で汗を流し、来た道を引返して田野畑村の北側に位置する北山地区休養宿泊所に向かう手前の大型の駐車場に車を入れて駐車した。(北緯39度58分01秒 東経141度56分52秒 海抜187mH)この駐車場は入口の道を挟んで南北に2面あったが北側の駐車場は6人くらいの人が草刈作業中だったので作業の邪魔をしてはいけないと思い私は反対側の南側の駐車場の真中に車を止めてアンテナを設営し始めたら「今から何を遣るのですか?」と普通に聞いて来たので「アマチュア無線の運用をします」と答えて準備を続けた。やがて作業員は休憩に入り、私は運用を始めた。今思うと北面の駐車場に停めれば良かったと思ったが 其の時の北面の駐車場には中央に枝打ちした木々や刈取った草が有ったので私は遠慮したのだ。
私が運用し始めると北面の作業が終わり、私の居る南面の駐車場の前に伐採や枝打ちした木々の整理のためユニックが付いた4.5tのトラックが入って作業を始めた。2回ほどの往復時は何も言わなかったが、駐車場の真中でアンテナを張っていたので大きい駐車場では有ったが、相手は出入りの時、避けるのが面倒くさかったのだろう?運用中の私の車の横に付け「一体 誰に許可を貰って遣っているんだ!」と喧嘩腰に言って来たので「此処は天下の無料駐車場、一々許可を貰ってからでないと車を駐車する事は駄目なんですか?」と言い「県外から来ているので許可を貰う所も解らないし必要なら教えてくれば、許可を貰う。」と言い返した すると相手は「バカヤロー、此方は御前の様な暇人じゃ無いんだ!」と捨て台詞を吐いたので、此方も頭に来て一蝕即発常態に成り車から出て「先程、聞かれた時に邪魔なら邪魔と言えば良い物を何も言わなかったので北面では邪魔になると思い、態々此方にしたのに其の言い方は無いだろう」と言った時に「熊が出た 大きぞ~」と作業員が顔色を変えて此方に走って来た。見ると北面の駐車場を横切る形で熊が走っている。まさに「アチャー!」である。私も慌てて車に飛び乗り確りドアをロックした。2~3分間は車の中で待機、口喧嘩どころでは無く成ったし、相手も居なくなった。
其の後、現場監督の年長の叔父さんが「若い者が物の言い方も知らず すまん、熊が出た以上、あんたも此処では安心して出来ないだろう、500m位に先に田野畑自然大学校と言う建物が有るので其方に移動した方が良い」と教えてくれた。私が「其の場所は大丈夫ですか?」と聞いたら「保障は出来ないが先程のあんたの気迫だと熊が逃げるわ」と笑って「発電機を回している間は熊は絶対近付く事は無いが、朝一番は活動している可能性が有るので車を出る時はクラックションを2,3回鳴らしてから車から出る様に」と真顔で教えてくれた。私の運用スタイルは運用する場所に合せてアンテナを選別するのでは無く、使用するアンテナにより運用場所を探すので人里離れた場所の運用が多く、この教訓は其の後も守っている。
ハプニング発生で中断した運用を再開する為に500m程、北に移動し写真の建物の前の駐車場でアンテナを設営し運用を再開した。(北緯39度58分18秒 東経141度56分49秒 標高210mH)運用場所は2箇所に成ったが16:57jst~21:08jstまでを7MHzと3.5MHzで翌朝、05:24jst~08:08jstまでを7MHzで運用。総交信数325交信、内3.5MHzは26局で終った。
先程の様な事も有るので事前に建物の管理人に許可を貰う為、声を掛けたが応答が無く、車や自転車も無かったので許可無く運用していたら周りが暗く成ったら突然、建物内の照明が入り明るく成ったので再度、玄関から声を掛けたが応答無く許可を得てない事が心配だったので早めに閉局、沢山の局に呼ばれていたが大変申し訳ない事と成った。翌朝わかった事だが公共設備の為、動物や不審者に対する用心の為、日没後は自動的に作動する設備が作動している様で有った。