移動運用で大切な機材として発電機が上げられるがバッテリーによる運用も可能では有るが長期の移動運用中の安定な運用を考えると成るとやはり発電機は必須アイテムに成ると思う。最近の発電機は低騒音タイプのインバーター発電機が主力でホンダの6iや9iに人気があるようだが勿論ヤマハ、スズキetc メーカーは沢山ある。小型、軽量で、騒音が小さく良い事ばかりだが難点は値段が高い事と故障すると素人では現場での修理が難しい。特に最後の故障の問題は何時も付き惑う潜在的なリスクと成り一度故障が発生すると移動運用の継続が難しくなる。移動運用で発電機の予備機を持って出る局は居ないと思うので其の時点で中止となる可能性が高い。
私は今まで3台の発電機を使って運用してきた最初はスズキのパイプ型発電機2KWで2年くらい使用したが2010年の長野、東北、北海道の長期移動の最終段階で岐阜県笠松町で壊れた。其の後、新ダイワの1KWを使用したが無線運用には問題は無いが電磁調理器と電子レンジを動作させるには容量不足を感じ現在のヤマハの1.4KW出力の発電機を使用している。3台とも中古で購入し使用目的や利便性で無く価格で(2万円以内)決定した。
従って低騒音タイプやインバータータイプには手が届かず工事現場で使用するパイプフレームに覆われたリース上がりのオーソドックスな発電機ばかりである。従って重量が有り騒音も高いが辛抱するしかなかった。只、これらの発電機の長所は頑丈で故障が少ない事、特に可也強い雨降りの中でも問題なく使用出来てエンジンが止まらない事等が上げられる。プラグの交換方法とキャブレターの分解掃除の方法さえ解っていれば困る事は無い。長年の歴史の中で機械的にも電気的にも完成度が高まり殆どの問題点がクリヤーされている様に思う。安定感に関しては一押しで有る。
反面、最近流行の低騒音タイプは外装がプラスチックで傷つき易く、割れる可能性が有り何より低騒音タイプにする事による放熱妨害や内部温度の上昇による故障への問題や連続使用に対する安定感など(メーカーは補助タンクを利用しての連続運転は認めていない)少し問題が有る。燃料タンクの容量も少なく、私の運用スタイルの6~8時間の連続運用時には途中で燃料の補給が必要で運用を中断し燃料補給中に他の局が出て来て混信になったり最悪の場合はQRT状態に追い込まれるケースも現実に多々ある。ただ低騒音と小型軽量は大きい魅力で運用場所の可能性はパイプ型に比べると可也広がる。とにかく運転音は雲泥の差が有る。
発電機の容量だが600Wクラスで無線運用だけだと賄う事が出来るが、最低でも900Wは欲しい処、出来れば16iシリーズの選択が良い様に思う。冬場の山篭りや寒冷地での運用は暖房機の使用も必要だし、高額な発電機の購入、移動運用だけの目的の購入でなく、まさかの災害時の電源確保などを考えれは其れ位の容量は必要で有ると思う。とにかく「大は小を兼ねる」この余裕が寿命や安定感に大きく影響する。
私はホンダの16iが有れば「鬼に金棒」と移動から帰ると何時も購入を考えるが今だ現実と成っていない。移動の度に28Kgの発電機を上げ下ろししたり、台車が入らない路面の場所では2~30mを発電機を持ち上げて「このやろう~」と叫びながら運んでいる。でも一番最初は重量38Kgの2KWの発電機を同じ様に持ち運びしていたのだから少しは楽に成った。
全国を廻った時「此れをよく運べますね」とか「どの様に持ち運びするのですか?」とよく質問されたが「この程度が持ち運び出来ないなら移動は遣るべきでない」とか「此れが持ち運び出来なくなったら移動は辞める」等と貧乏人が毒付いていたが最近は正直、負担と成って来た。16iを購入するか、移動運用を辞めるか?は定かでは無いが痩せ我慢も限界で結論が出るのも、そう遠い先では無い様に思える。
最初の写真は 現用のヤマハ1.4KWの発電機、次は1KWの発電機、タンクからは燃料漏れ其の外、可也ガタガタで有ったが直して見掛けは悪いが正常に発電動作は働く、ただ冬場の移動や電子レンジを動作させるには容量的に足らないので現在は使用していない。