今日は台風17号の影響で早朝は時々の雨降りで天気が悪かったのでする事も無く何時も暇な時に遣るインターネット・サーフィンして居たら偶然に石原裕次郎が主演の「紅の翼」が見られるサイトが在って「懐かしいなぁ~」と思い見始めた。此の映画は二十歳前後に映画館で見た覚えが在るのだが確かストーリーは離島の子供が破傷風を発病し其の治療に必要な血清を殺人犯人が高飛びする目的でチャーターした小型セスナ機に便乗させて送り届ける操縦士と其の美談をスクープする為に同乗した女性記者と殺人者が織成す物語なのだが中身の細かい所は殆ど忘れて居た。
映像画面も小さいし画質も余り良くは無かったが懐かしさで最後まで見終えたら其の同じサイトに芦川いずみ さんと山内賢さん主演の「その人は遠く」の映画もあったので何気なく見始めた。「芦川いずみ」さんは当時、和製ヘップバーンと言われる程の非常に透明感のある日活を代表する美人女優さんだったが私達とは歳が一回りは違う生まれなので矢張り私達の世代は日活の美人映画スターと言えば吉永小百合さんや松原智恵子さんが身近に感じる世代(お二人とも私より3歳年上)であった。
私達が見た日活の青春物の映画の中では其の二人が保々ヒロインを務め「芦川いずみ」さんはどちらかと云うと学校の先生等の脇役が多かったので余り夢中に成る事は無かったが芦川さんの日本人離れした美しい容姿と東京育ちの歯切れの良い言葉使いは非常に印象に残って居たが矢張り世代が少し離れて居た性で憧れの対象は矢張り少しお姉さんで世代が近いお二人の方だった。然し此の歳に成ると女性の見方も随分と変って来たし、其の時代の様な大人と子供の様な年齢差は全く無いので其の映画を見ている内に芦川いずみさんの魅力に引き込まれて行った。此の「その人は遠く」の作品は可也昔の映画なので白黒の作品だったが其の事がかえって幸いし映像がシャープな感じがして芦川さんの魅力を更に引き立てて、特に着物を着た場面では其の所作と美しさと表現力が際立ち忽ち大ファンに成って仕舞った。日本には美しい女優さんは数多く居るが私の中では「芦川いずみ」さんはベスト3に入り其の知的な清楚さには参って仕舞った。此の思いは私だけでは無い様で芦川さんが銀幕を去った51年後に根強い大勢のファンの要望で出演映画作品のDVDが発売されたとか?
今日の昼間は天気が悪く家の中で暇を持て余して居たので「芦川いずみ」さんの作品をインターネットで見られるサイトを探し廻って居るが残念ながら映画全編を見られる本数は少ない。其れでも3本は既に見たが其の魅力に取りつかれて仕舞った。