金曜日に我家のプラズマTVを見て居たらスイッチONから5~6分間ほどは正常に動作して居るのだが急に『ラスター音声無し』の症状が発生し正常時には電源表示部が緑色の連続点灯状態が症状が発生した時には赤色の点滅表示に変化した。
此の状態は回路に異常が発生し安全回路が作動した事を意味して居るので『此れは一寸、拙い事に成ったな!』と思った。然し突発的な事で働く事もあるのでテレビのACプラグを抜いた状態でまず本体回路のマイコンをリセットし再度電源スイッチを入れたら正常に動作したが矢張り5~6分ほど経過すると同症状が発生した。
此の動作を何回か繰り返したが何れも同じ様に5~6分後には安全回路が作動し『ラスタ、音声無し』の症状に成る。本体内の高圧回路や電源回路の部品不良だと大半の場合はスイッチON後に直ぐに此の回路が作動するのが普通で5~6分間は毎回動作して居るし其の症状が発生するタイミングが保々一定間隔な事等からテレビ本体内の回路部品不良寄りはテレビ本体内の熱放散が旨く行かずに本体内部の温度が上昇し其れを異常検知回路が検知し安全の為に回路動作を停止させている様に思えた。
先回のブログに書き込んだ様にプラズマTVは動作中には可也の熱が発生、一般の液晶TVとは違い1時間当たりの消費電力は350Wと可也の大飯喰らいである。従って後部に冷却用ファンモータが付いて居り此の不良や異物の付着に寄り風量が低下して居る可能性を感じ?テレビの裏側に回り其の冷却ファンの動作をチェックしたらパソコン等に良く使用されて居る物と同型の物が使用されて居た。此のファンモーターを調べると成ると厳重なテレビの転倒防止装置を外し裏蓋を外すだけでも30本以上のネジを緩めなければ成らず結構面倒な作業と成るので此の日は噴射式の『エアーダスター』で裏蓋の小さいパンチング穴からファンモーターの羽根の部分にノズルの先を入れてプシューと遣ったら可也の埃が他の穴から飛び出して来たので『此の埃が原因の放熱妨害に寄る本体内部の温度上昇で安全回路が作動して居るのでは?』の思いは強まった。
此の状態で翌日の土曜日は終日確りテストを繰り返しても問題が無かったので矢張り此れが原因と思い今日は午前中にテレビをテレビ台から外し裏板を外して手間の掛かる本体内部を点検する事にした。最初の写真の状態にするまでにネジ三十数本を外し内部を見たら11年間の埃は可也の物で除去する段階で嫌に成って仕舞った。テレビを引き出した段階で解った事だが冷却ファンは同じ物が2個取り付けられて居て金曜日の点検段階ではテレビ本体の上に棚板があって此れが障害と成って後ろから見て右側のファンモーターしか見えずに左側の冷却ファンの点検は出来て居らず其の回転数も少し物足りない感じ、2番目の写真は先日にエアーダスターで吹き飛ばした後の状態だが未だ埃は完全に取り切れては居ない状態、其の後に掃除機にブラシ付きのノズル先を取り付けて入念に掃除した結果が3枚目の写真と成って居る。
其の後に結線状態を再点検し裏板を取り付けて今日は終日のエージング・テストを行なったが正常に動作したので今回のトラブルは何とか解消した感じ、今回60歳で現役を退き13年振りにテレビの裏板をはぐったが其の回路構成を見ても私が修理を担当していた時代とは雲泥の相違があり『此れ等の故障回路修理は私達の時代の様に故障回路の単品部品交換修理では無く現在は不良回路毎の基板アッセンブリ交換で無いと修理出来ないのでは?』と思った。