共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

《はやぶさ Ⅱ》に思いを寄せて

2018年09月21日 22時23分29秒 | 日記
今日はまたしてもバッハに一日を持って行かれました。

あれやこれやと思いを巡らせつつ、ふと時計を見たら夕方18時…。今日はこの秋一番の寒さだったらしいので暑がりな私としてはルンルンで出かけたかったのですが、それも叶いませんでした…。

それでも、デスクワークで殆ど動いていなくても腹は減るもので、仕方なく隣のセブンイレブンに買い物に行こう…と思い立ち、出かける準備をしていました。そうしたらテレビのニュースで、日本の惑星探査機《はやぶさ Ⅱ》が3億キロ彼方にある目的の小惑星『リュウグウ』の上空約55メートルにまで接近し、そこから『リュウグウ』の写真を送信してきたのと共に、地表に向けて《ミネルヴァ》と呼ばれる2台の探査ロボットを投下することに成功したという報がありました。

実は前回の《はやぶさ》の時にも、このミネルヴァに相当する探査ロボットを小惑星『イトカワ』の地表に投下する計画がありました。しかし、結果として投下は失敗し、その後も《はやぶさ》は帰還の途中で宇宙空間で迷子になり、地球からひたすら電気信号を送信し続けて何ヶ月もの間応答を待ったということがありました。それらの苦い経験から、今回の探査にはJAXA関係者各位の並々ならぬ期待がかかっていたはずです。

一時は宇宙の藻屑となってしまったと絶望視されながらも、奇跡的に《はやぶさ》から発せられた弱い発信電波をキャッチして無事に地球までの誘導に成功し、オーストラリア上空でサンプルを切り離した後に自らは流れ星となって消えていった《はやぶさ》…その姿に多くの人が涙し、彼が命と引き換えに持ち帰った『イトカワ』の粒子は、喜びをもって向かえられたことを覚えておいでの方も多いかと思います。

今日《はやぶさ Ⅱ》から、小惑星『リュウグウ』の写真が送信されて来ました。そこには、『リュウグウ』の地表に近づいた《はやぶさ Ⅱ》自身の影がクッキリと写っていました。後は《ミネルヴァ》が無事に地表に投下されればかなりの成果となりますが、それは明日の夕方頃に送られてくる予定だそうです。

今回は今のところ順調に観測体制を整えつつあるようです。次は《はやぶさ Ⅱ》が無事に着陸できるかどうかですが、ニュースに出ていたJAXAの津田先生は

「ひとまずはおめでとうございます。」

と仰っておられましたから、関係者の皆さんもさぞかしホッとされたことでしょう。

さて、《はやぶさ Ⅱ》はどんな驚愕を持って帰って来てくれるのか、これからの一つ一つのミッションを見守りながら、地球への帰還を楽しみに待つことにしましょう。
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