いやぁ…シビレました。まさか、こんな日が来ようとは…。
台風で階祭が危ぶまれたラグビーワールドカップの日本対スコットランド戦。釜石での試合が中止になった一方、横浜での試合は予定通り開催の運びとなりました。
スコットランドと言えば日本にとって分が悪い相手。対戦成績も1勝10敗と圧倒的に不利。前回のイギリス大会でも、日本は予選で3勝を上げたにも関わらず、スコットランドに負けたことで得失点差で本戦出場が阻まれたという因縁の相手。開幕前からハードな試合展開が予想されていました。
開始早々その予想が的中、スコットランドにトライとコンバージョンキックを決められ先制されるという嫌な空気が蔓延しました。
が、ここからの日本の怒涛の攻めが凄かった!
松島幸太朗選手、稲垣啓太選手、福岡堅樹選手と着実にトライを決め、田村優選手のコンバージョンキックと合わせて前半だけで21点を獲得。日本中を…いや、恐らく世界中をザワつかせて前半を終えました。
後半に入るとスコットランドの意地が炸裂します。そんな中で福岡堅樹選手がスコットランド選手の猛攻をぶっちぎって独走トライを決め、更に点差を広げました。
しかし、ここからが日本にとっては我慢のラグビーとなったのです。
とにかく負けられないスコットランドは7点差にまで詰め寄ってきましたが、それでも日本の分厚い守備陣に阻まれてあともう一攻めが奪えません。終盤近くにはカッとなったスコットランドのジェイミー・リッチ選手が田村優選手に突っかかって、あわや乱闘騒ぎかという緊迫した場面もありました。このリッチ選手、それまでにも日本のラファエレ・ティモシー選手を引きずり倒したりしていたのですが何故か審判に反則をとられることが無く、そうしたことの積み重ねも田村選手を苛つかせてしまったようです。
その後もスコットランドの猛攻に20分あまり耐えて耐えて耐えて…
ノーサイドの笛が響いた瞬間、日本ラグビー史上初のワールドカップ8強入りが決定したのです。
喜びを爆発させる日本選手、がっくりと項垂れるスコットランド選手…何だか2015年の対南アフリカ戦を思い出させるようなシーンに、私の涙腺は緩み放題。あの時には『ジャイアントキリング』と騒がれましたが、ここまで来たらもう『奇跡』とは言わせません。
次回の本戦は20日㈰、相手はこれまた因縁の南アフリカです。4強入り目指して頑張ってほしいと思います。皆で精一杯応援しましょう!