共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

新兵器

2019年10月01日 20時35分58秒 | 音楽

今日は空気こそカラッとしていたものの、気温の高さの過酷さの方が勝って大変な一日となりました。

小田原の放課後子ども教室も、ひとりひとりが名札を着けているおかげでだいぶ子供たちの顔と名前が一致するようになってきました。基本的にはいい子たちなのですが、それでも一向に収まらない教室の暑さと中途半端な時間の長さとで、特に教室後半になるとダラけた空気感が蔓延するようになってしまいます。

そこで、私が教室に新たに用意した新兵器がこれです。と言っても、昔から拙ブログを御覧頂いている方は

『あれ?』

と思われるかも知れません。そう、実はこれ、かつて二宮町でヴァイオリン教室を開いていた時に使っていたKORGのMICROPIANOです。あれからしばらくお蔵入りしていましたが、私の思いつきで今回日の目を見ることになりました。

教室が終わりそうな時間になってから教卓にこのピアノを出すと、子供たちがザワつき始めました。それをよそに、黒板に『ゆうやけこやけ』の一番の歌詞を書き、

「よし、じゃあこの曲知ってる人は歌って下さい。」

と言って、保安員の大人も巻き込んで子供たちに歌わせました。

そして、ここからが本番。

「ところで、この歌には二番もあります。知ってる人( ^^)/」

シ〜ン…

ホラね、やっぱり。

ということで、二番の歌詞を黒板に。

こどもがかえったあとからは
まあるいおおきなおつきさま
ことりがゆめをみるころは
そらにはきらきらきんのほし

そして、一番と合わせてコンプリートさせ、全員で斉唱したところで丁度時間となりました。

子供たちに聞いてみると、結構な率でこんな有名なはずの歌を知らない子が多くて驚きました。いかに文部科学三流省が美しい日本語の歌を蔑ろにしているのかが分かる、いい事例です。

ということで、これからはこの教室では文部省唱歌を始めとした古き良き美しい日本語の歌を子供たちに教えていこうと思っています。こうした機会を設けることで、将来大人になってからでも歌える叙情的な日本語の歌を、沢山子供たちに知って覚えてもらいたいと思います。
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