今日も朝から真夏日になる暑さとなりました。そんな暑さの中、今日は9月末までに2回とれる夏季休暇の1回目をとって小学校勤務を休み、毎年恒例の蓮見に町田市まで出かけることにしました。
町田駅前のバスセンターから小山田行きの始発バスに乗って、30分ほど揺られた『桜橋』で下車すると小山田神社に到着します。この御社の周囲は一面に大賀ハスが植えられていて、この時期になると
御社が蓮に囲まれる光景を観ることができます。
毎年こちらに参詣しているのですが、昨年のブログを読み返したらちょうど1年前の今日にこちらに来ていました。はかったわけではないとは言え、ピッタリ1年後に来た私ナイス(忘れてただけだろうが…)。
ほとんど雲の無い夏空の下、御社の参道の両脇には
大賀ハスの花があちこちで花開いていました。大賀ハスは、1951(昭和26)年に千葉県千葉市検見川(現・千葉市花見川区朝日ケ丘町)にある東京大学検見川厚生農場(現・東京大学検見川総合運動場)の落合遺跡で発掘された、今から2000年以上前の古代のハスの実から発芽・開花したハス(古代ハス)です。
こちらの大賀ハスは、遺跡から発掘した蓮の種の栽培に成功した植物学者の大賀一郎博士の菩提寺が近くにあることから株分けされたものです。この蓮田の近くにある町田市大賀藕絲館という施設が栽培しているこの大賀ハスからは、茎の繊維からとった繊維を撚って藕絲(ぐうし)という糸を作ったり、食用の蓮の実を収穫したりしています。
御社に参詣してから周囲をまわると
薄紅色の大小の大賀ハスの花が風にそよいでいて、辺りからは蓮田特有の甘いような香ばしいような香りがむせ返るように立ちのぼっています。中には
今朝開いたばかりであろう花もあり、虫たちが蜜を求めて盛んに飛び回っていました。
御社の裏手にまわると
こちらにも可憐な花が咲いていました。ただ、そこから更に進んでいくと
あちこちで夏草が生い茂ってしまっている様子も見られました。
毎年こちらに来る度に、少しずつ作付面積が狭まっているように感じていました。しかし、今年は昨年と比べても一気にその面積が減っているように見えてなりません。
勿論、これだけの広大な蓮田を維持管理するのは並大抵のことではないと思います。それでも、少しずつ減っていく蓮を見ていると、言い様のない寂しさを感じざるを得ません。
使用目的が明確なものである以上、ここから完全に大賀ハスが亡くなってしまうことはないと思います。それでも、こうした作付面積の減少ぶりを目の当たりにして、不安な気持ちが拭い去れないのも事実です。
さて、今年もこちらの大賀ハスを観賞したので、次は小田原城址公園の大賀ハスも観に行ってみようと思っています。朝早いけど、頑張ります。