四季菜遊土 菜園倶楽部

週末の菜園、土いじり、採れたて野菜の料理レシピ等々、農と食と環境を考える

晴耕雨読(書評)趣味の酒づくり ドブロクをつくろう実際編

2012-03-31 | 晴耕雨読(書評)

【 書 籍 名  】 趣味の酒づくり ドブロクをつくろう実際編
【 著   者  】 笹野好太郎
【 出 版 社  】 農山漁村文化協会
【 値   段  】 1,330円
【 コメント書評 】 ☆☆☆☆

2012年の3月も今日が末日で、明日から4月に入ります。
折角の週末なのですが、今日は、朝から強風で昼から雨、予定していた「ボカシ肥」作りが出来ず
ホームセンターで肥料の資材を適当に購入して、午後は自宅で、発酵肥料に関連する本を
読みかえそうと、雑然とした書棚(直下型の地震が来たら、一発で倒壊してしまうであろう)を
あさっていたら、偶然にも、大変懐かしい本を見つけました。
農山漁村文化協会出版、笹野好太郎氏著の「趣味の酒づくり ドブロクをつくろう実際編」

趣味の酒つくり―ドブロクをつくろう実際編

かれこれ四半世紀以上前、まだ私が学生で、漸く酒の味を覚え始め、日々「うまい酒が飲みたい」
と思いながら、ぶらぶらしていた頃に本屋で見つけた一冊でした。

早速購入して、研究室のビーカーやらフラスコを拝借し、夜な夜な「アルコール発酵実験」に
取り組んでいたのを思い出します。

素人がいきなりドブロクや日本酒をつくるのは、かなり無理な話ですが、この本の良さは、
アルコール発酵の原理を簡単にわかり易く説明した上で、初級、中級、上級と徐々にハードルを上げ
作り方も実践的にかつ具体的な手順が示されていて、手順に従えば失敗せずに作れてしまい、
それが思いのほか好評で、実際に飲んで酔っ払えた事にあります。

最初は、蜂蜜を使った初歩的なミード、ハニーワインからはじまり、次にブドウなどの果実酒へ移り
最後に、麦や米といった穀物をつかった酒へとランクアップしていくわけです。

その過程で、酵母菌や乳酸菌の働き、日本や世界に古くから伝わる発酵技術についても、非常に
良く理解でき、人類の歴史と文化の奥深さに触れ、革めて科学の素晴らしさと面白さを実感したのも
この頃でした。

昭和57年2月に初版が発行されています。(因みに私の大学入学は、昭和56年4月でした。)
Amazonで検索したら、まだ取り扱われているんですね! ちょっと驚きです。
私の購入当時は、1000円でしたが(笑)

昨今、遺伝子工学やバイオテクノロジーの進歩により、昔から伝わる伝統的な知恵や文化が、
あらためて、科学的な見地から見直されているようですね。


  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする