1月16日は藪入りであるとともに初閻魔、
藪入りの日は商店の丁稚などにお休みが与えられるけど
地獄の鬼たちもお休みだとか。
閻魔様のご機嫌を伺いにお詣りしてきました。
やってきたのは北千住にある「勝専寺」、
山門が赤いので赤門寺とも。
「三宮神山」の扁額は明治12年の作、
明治天皇の寺への行幸を記念して掲げられました。
足立区の登録文化財です。
外は日陰になっていたけど内側から見ると日が当たっていて
さらにきれいな朱色、目が覚めるような色です。
ここは鷹狩に来た徳川秀忠をはじめ歴代の将軍の休息所となり
日光への墓参の折りにも数日滞在するなど本陣の代わりとなりました。
横手にある入口、こちらから来たんだけど
いつも初閻魔の縁日にはこの門から溢れそうになるくらい並んでいる
露店が一軒もない、密を防ぐため縁日は中止されたようですね。
改めて赤門へ続く参道を北千住の通りから見てみました、
ここも隙間なくぎっしりと露店が並ぶけど一軒もありません。
来る前にネットで調べてきたけどどこにも中止の文字はなかった・・・。
改めて寺へ戻ってきました、独特の形をした本堂。
明治39(1906)年の建立でコンクリート造で化粧レンガに
覆われています、
上には地蔵菩薩と観音菩薩が山門に向かって立っている、
極めて独特の様式ですが建設当時は多くの人が驚いたと言われています。
鐘楼は千住地域の時の鐘として役立っていたけど
一度破損、明治24(1891)年再建されました。
江戸のころにはこの鐘の音が聞こえる範囲の
人々からはいくばくかの料金?を取っていたようです。
今では朝晩と大晦日の除夜の鐘が撞かれるとか。
境内には馬頭観音堂がありました。
馬頭観音は宿場の運送業者の守護神です、
千住は古くからの宿場町であったため祀られたのでしょう。
他の宿場町、板橋などにもたくさんの馬頭観音が見られます。
ご本尊の閻魔大王。
閻魔大王堂には寛政元年(1789)に開眼された
「閻魔様」が鎮座されています。
この像も足立区の登録文化財に指定されています。
しばらく迎えに来なくていいよと言っておいたけど聞こえたかしらん。
あの雑踏が怖いけど行ってもいいのかなと躊躇し、
朝早くだったらそんなに混んでもいないだろうと行ってきました。
あにはからんや露店は一軒もなく拍子抜けでしたが
まあ人ごみに揉まれることもなくホッとしたり、、、
これも閻魔様のご加護かなぁ。
data: PowerShot G7X MarkⅡ。 撮影 1月16日 足立区・勝専寺