東十条探偵団2

明日は何を撮りに行こうかな?

鏝(こて)絵で有名な橋戸稲荷

2021-01-22 | 散歩

  千住大橋のたもと大川公園で休憩中
  辺りを見渡したら神社らしき屋根が見えた。
  あれこんなところに神社があったかな
  1,2分歩いてみたら橋戸稲荷神社に出合った。

 

   おやおやこれは結構な神社が、家並みに隠れて気がつかなかった。
   「橋戸稲荷神社」とある、調べてみたら
   創建は平安時代の延長4年(926年)とも室町時代の延徳2年(1490年)とも言う。
   社殿は江戸時代末期の建築。うち本殿は土蔵造で、
   扉内側に伊豆長八の鏝(こて)絵が施されており、足立区の有形文化財に登録されていると。

 

 

   拝殿は江戸末期の1862年建造。かっては重厚な瓦葺きだったが、
   東日本大震災後、銅板葺きに改められた。
   拝殿の扉の両脇には、本殿内扉に施された鏝絵(こてえ)のレプリカが飾ってあり、
   行けばいつでも見られるとも。

 

 

   拝殿前には狛犬ならぬ狛狐さんが元気に飛び回っている、
   左側のそれは元気過ぎたらしく鼻が欠けていたので撮らなかった。

 

 

   江戸末期に作られた拝殿には各所に見事な彫刻が施されている。

 

 

   拝殿上の懸魚の二匹の狐も伸びやかです。

 

 

   虹梁にも彫刻があるが、これは刀鍛冶だろうか。

 

 

   橋戸稲荷神社本殿は、区内唯一の土蔵づくり本殿として、
   昭和57年に足立区有形文化財(建造物)に登録されています。

   現在の本殿は 土蔵造りで扉を開くと左右に
   伊豆長八作の雌雄ニ匹の狐と稲穂の漆喰の彫刻が見られます。
   年に3回、2月3日・5月15日と祭礼のときだけ、
   本殿の扉が開かれお披露目されるそうです。

 

 

   本殿内側の鏝(こて)絵のレプリカが拝殿の扉にあります、
   鏝絵とは漆喰に彫られた彫刻ですね。

   伊豆長八は、幕末から明治期にかけて活躍した鏝絵の名手。
   江戸・東京を中心拠点としたため、関東大震災および
   第二次世界大戦の戦禍で作品の多くは失われてしまいました。

 

 

   絵は夫婦の白狐で、向かって右扉に雄狐・左扉に雌狐が子狐を抱き、
   背後に稲穂が配されている。
   子狐を見る母狐の慈愛溢れる眼差し、
   優美な白狐の姿態など、名工長八の技量が遺憾なく発揮された名作です。

   この神社、もとは千住河原の景勝地に本殿のみが建立されていたと伝わる。 
   江戸時代、千住が宿場になると、社の付近に上流の飯能・秩父・川越
   方面から物資が陸揚げされ、この辺りは、継場として栄えたと言われています。

 

          data: PowerShot G7X MarkⅡ。 撮影 1月8日  橋戸稲荷神社

          

コメント (2)
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