ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

度が過ぎた資本主義で社会が発展を続けることはない

2014年11月16日 | Weblog
日本経済が不調になったのは1990年頃でした。
原因は中間層を拡大するという戦後の政治方針を変え、労働者より資本家を重視するようになったことにあります。
富が資本家に集まったが、投資の知恵が回らなかった資本家は安易に不動産に投資しました。
投機したと言っていいと思います。
当時、私の200㎡ちょっとの住宅用地に1億円以上の値がついたのは驚きでした。

不動産バブルが崩壊し、資本家が失敗し、自信を失い、ますます知恵が回らなくなりました。
金融機関は、目的を見失い、機能しなくなりました。
中央・地方政府も財政出動をやりすぎて借金漬けでまともな政治ができず、労働政策でも税金でも中間層をいじめるようになり、中間層は縮む一方です。
20年以上の歳月がたちましたが、日本経済は横這いの状態です。

一方、中国は外資を導入し、生産と輸出で高度経済成長を続けました。
都市の発展は目を見張るものでインフラが整備され、高層建築が林立するようになりました。
ところが中国も失敗したようです。
共産主義革命をやった国ですから富の分配をよくやり、中間層拡大を行なえばよかったのですが、富を資本家に集中させてしまったようです。
中国の資本家も投資の知恵が回らなかったようで日本の資本家と同様に不動産に投機しました。

中間層が育っていないため不動産需要がありません。
どうやら不動産バブルが崩壊し始めているようです。
貧困層が厚いため国内消費は伸びません。

アメリカ、日本、ヨーロッパも、経済が不調で従来のようには中国製を買いません。
中国製は、品質が悪いとか、期限切れのものを使っているとか、毒物が入っているとか、信用を落とすような事件が続発したことも失敗でした。
もっと強大になりたいと侵略的行動をとることも中国の評判を落としています。
中国の高度経済成長を支えた輸出が不調になりつつあります。

インフラ整備をやりすぎて中央・地方政府が借金やインフラ維持負担をかかえていると、日本と同じで政府機能の麻痺が起こり、人々に重税を課し、中間層拡大の方針をとることができません。
中国でも中間層は拡大しないでしょう。
すると中間層が経済を牽引することが起こらず、中国経済低迷が続くことになります。

資本主義を重視しすぎると、資本家に富が集中します。
しかし資本家は自分のことや資本のことを考え、人々や社会のことを考えません。
人々が生産し、消費して初めて経済は成り立ちます。
この基本を日本も中国も忘れています。
否、資本主義の本家のアメリカも度が過ぎた資本主義で経済が衰退するという皮肉な現象が起こっています。

資本は経済に重要な要因ですが、人々が元気を失ったら資本は活きてきません。