「9」のつく日は空倶楽部の日。
白山市徳光海岸の夕景
Sony α99 F2.8G/70-200㎜ (70㎜, f/8,1/400sec , ISO100)
自宅から徳光海岸までは10Km。
車だと30分の距離なので
夕方が近づき、空模様が気になりだしてから出かけても
空が焼ける時間にはじゅうぶん間に合う。
このところの金沢。
8月も半ばを過ぎたとはいえ
日中の気温は35℃前後で、暑さが納まる気配は一向に感じられない。
けれども、夕方の雲の様子を眺めていたら
ふと、秋を予感させる夏の情景を思い出し、
徳光海岸へ出てみようと思い立ったのだ。
前回の記事で太宰治の「ア、秋」を紹介したが
そこにはこんな秋が記されてもいる。
「秋ハ夏ノ焼ケ残リサ」
暑い夏が焼けるだけ焼けて、そしてやがて秋となる。
そんなことを言っているのだろうけど
この空を眺める限り、
今年の夏が焼け落ちるにはまだすこし時間がかかりそうである。
しかしその一方で、海から吹いてくる風はいくぶん涼しく
こうして日一日と秋が近づいてくるのだろう、と思ったりもしたのだった。