はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

回想の山 白馬岳

2023-06-26 19:25:25 | 山歩き
またまたネタ切れです(笑)
雨が続くようでお出かけもできないので、ブログをお休みしようかと思いましたが、思い直して昔の山の思い出を綴りたいと思います。
今、ブログ仲間の錫杖さんも「回想 〇〇岳」というテーマで、過去の山行から素晴らしい山岳写真をアップされています。
しかし、私ときたら一番よく山に登っていた頃は、フィルムカメラや「写ルンです」しか持って登りませんでした(笑)
ということで、頂上での記念写真的な物ばかりしか残っていないのです。


前置きが長くなりましたが、今回の回想の山は、白馬岳(しろうまだけ)です。



上の写真は、2016.9.28に八方池から撮影した白馬三山(手前から白馬鑓ヶ岳・杓子岳・白馬岳)です。
この頃から、やっと一眼ミラーレスで山岳風景の写真も撮るようになりました。


さて、白馬岳には3度登りましたが、はじめて白馬岳に登ったのが、1968年(昭43)高校2年生の時でした。
それが、北アルプスの高峰に立った最初の登山でした。55年前の話です。

この時のルートは、はっきりと覚えていませんが、一般ルートとはちがうルートを辿ったと記憶しています。
なにしろ登山部の夏山合宿だったので、重い荷物とロングコースが定番でした。


大阪発の夜行列車で糸魚川まで行き、そこから大糸線に乗り換え、北小谷駅で降りました。
そこが登山のスタート地点です。まず、めざすのが風吹大池です。
風吹大池からは白馬大池、三国境を経由して白馬岳に登頂し、そのあと、三国境までもどります。
翌日に朝日岳に登り、その後イブリ尾根の長い下り坂を北又までおりて、さらに小川温泉まで歩くというコースだったと思います。


たしか2泊したと思うのですが。もちろんテント泊です。(布製の三角テントです。)食事も自炊です。ご飯は米から炊きます。カレーもジャガイモを切るところから始めます。
調理器具は、ガソリンストーブのホエーブスと灯油ストーブのオプチマスという代物でした。
その他の登山の装備は、ザックはキスリングと言って、布製の横長ザックです。ズボンはニッカボッカ、靴はナイロン製のキャラバンシューズ。雨具はナイロン製の物だったと思います。
なにしろ55年前の話なので、こまかいところは覚えていませんが、荷物が重くても、道が遠くとも、平気でした。やはり若いということですね。


2回目に白馬岳に登ったのが、1985年(昭60)です。5人の山中間と、猿倉から大雪渓を登って白馬岳(テント泊)翌日は、白馬鑓ヶ岳から鑓温泉、猿倉という一般ルートをたどりました。
初めての夏山から17年経っているので、さすがに装備も、軽量のナイロン製テント・ガスボンベの料理器具・縦型ザックに変わっていました。
燃料が無くなってすき焼きが食べられなかったことや、下山時に雷に会ったことなどが思い出として残っています。


そして、3回目が2007年(平19)です。3人の山中間と、一般ルートでの登山です。
この頃になると、さすがにテント泊はしんどくて、山小屋に泊まるようになりました。従って、食料を持たなくてもいいので、ザックもずいぶん軽くなりました。

大雪渓を見上げます。


白馬岳頂上です。


頂上からの白馬槍ヶ岳方面です。


コマクサです。


雷鳥です。


白馬鑓温泉です。


歩いてしか行けない秘湯です。


大出原(おおでっぱら)のお花畑です。



一番よく山に登っていた30〜40代の頃は、カメラに興味がなく、従って山の写真はほとんどありません。
「写ルンです」で撮った山頂での記念写真がアルバムに残っているだけです。
今から思えば惜しいことをしたと思うのですが、こればかりは仕方がありません。


次回はどこの山にしようかと思案中です。


最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (はりさん)
2023-06-27 19:44:33
よっちんさん
こんばんは。
びっくりですが当時は大阪発の
夜行の普通列車があったんですよ。
帰りも泊から夜行で帰りました。
いつもありがとうございます。
返信する
Unknown (よっちん)
2023-06-27 18:58:14
数年前、テレビのニュースで女子アナが
「はくばだけ」と言っていて
悲しいやら、腹立たしいやら。

糸魚川まで夜行列車…
特急「日本海」、いや急行「きたぐに」かな。

応援ぽち
返信する
Unknown (はりさん)
2023-06-27 08:57:40
信さん
おはようございます。
キャリアだけは長いですが‥。
しかし、このコースは渋すぎますよね。
今歩けと言われても絶対に断ります(笑)
当時は若さだけで歩けたのだと思いますが
最近は体力に応じた山行を心がけています。
今はカメラ無しには山には登りませんが
昔はカメラも持たずに山に登ったので
随分と絶景を逃してきたかもしれません。
と言っても雨に会うことが多かったので
目に焼き付いた景色も少ないです(笑)
今はカメラ無しにはと言いましたが
信さんのように写すのは無理ですね。
いつもありがとうございます。
返信する
Unknown (はりさん)
2023-06-27 08:35:10
トッシーさん
おはようございます。
一緒に登ったのは1985年でしたね。
もう38年も前の話になりますね。
写真は白馬鑓ヶ岳の頂上で
5人で写した写真しか残っていません。
あの頃は私も若くて元気がありましたが
最近は足が攣ってしかたがありません(笑)
あの時は白馬鑓温泉には入れませんでしたが
3回目でやっと入ることができました。
またどこかの山に登りましょう。
コメントありがとうございます。
返信する
山岳部 ()
2023-06-27 07:14:22
お早うございます。
高校時代からの登山キャリア、50年以上の王道を行く山やですね。
最初の風吹から白馬岳、そして雪倉・朝日・イブリ尾根コースは全行程60~70kmくらいになるのでしょうか。
20kgくらいの荷物を担ぎながら、20km近くの山谷を歩ける気力・体力は相当なものだと思います。
うちのクマさんはデジタルでなくても「頭に焼き付ければ良い」とよく云います。
私はカメラ無しで山を歩いた経験がありません。
そのためか強烈に記憶に残る山景のシーンが無いように思えます。
返信する
Unknown (トッシー)
2023-06-27 05:26:40
おはようございます。
初めての登山は、ルートと装備から想像して、
物凄く大変だった事でしょうね。

ご一緒させていただいたのは、
1985年でしたか?
雪渓を歩き、温泉にたどり着いた時、
入りたいと思いました。
でも、播さんは天候の悪化を予想して、
テントを張れる場所まで行くように
判断されました。
山の天気の変わり易さと怖さ、
それと、登山の素晴らしさを
教えて頂きました。
ありがとうございました。
返信する

コメントを投稿