長身の花嫁は裾の長い純白のウェディングドレスに身を包みダイヤのように輝いていた。
大阪での孫娘の結婚式に出席した。披露宴もたけななわ。突然、私の名前が呼ばれ「大好きなおばあちゃん正面においでください」とのアナウンス。
正面に待つ花嫁と腕を組む。嵐のような拍手を浴びながら、場内を歩くことになった。
もしかして私も主役? みたいな錯覚に舞い上がっていた。しかし、ドレスの裾が足元にまとわり付き、つんのめりそうになり思わず苦笑する。
温かい拍手、感動的なサプライズは最高の思い出となった。
鹿児島市 竹之内美知子 2012/9/15 毎日新聞鹿児島版掲載