はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

長崎は、晴れちゃった

2012-11-02 21:44:38 | アカショウビンのつぶやき
 長崎に行ってきました。
同行の友とは出合って16年、
あるグループのグリーフワークセミナーの同期生です。

残念ながら現在は活動を中止しているようですが、
その団体は「ほほえみネットワーク」。
私たちは、最愛の配偶者を亡くし、涙の中で出会って16年。
 
今では、歳を重ね鬼籍に入られた友もありますが、
毎年のように逢瀬を重ねています。

今年は長崎を訪ねました。








出発前の予報では、ちょうど長崎に着いた時間から
翌々日の午前中まで激しい雨…。
やっぱり、長崎は雨なのか…と。
ところが予想に反して、外に出たとたんに青空が…。


こんな可愛い、絵本図書館をみつけました。
祈りの丘 絵本図書館です。




大好きなピーターラビットのコーナーもありました。


どこまでも澄み切った青い秋空を眺めながら
「私が晴れ女だからよ」といつものKさん。
ホントにそうだから有難い。


とうとう私が最高齢の長老になってしまいました。
皆さんに気遣われながら、ホントに楽しい3日間の旅でした。

来年は、北海道・利尻、礼文島の旅なんです。
本当に私は大丈夫かなあ…。




歌った後は…

2012-11-02 20:08:21 | アカショウビンのつぶやき


 鹿児島市で開催された、鹿児島県お母さんコーラス・合唱祭。
約、半年の練習成果を、
わずか6分で発表しましたが、思うところいろいろと…。
MDを聞きながら、反省しきり…でした。

「無理なことも、いろいろ言いましたが、最後までよくやりましたね」
とは先生のお言葉。

あれだけ指摘していただき、
楽譜は真っ赤っかになるほど、
大事なポイントを書き込んだのに、
ちょっぴり残念でした。

最後は気を取り直し
「まあ、いいんじゃない」。



うれしいニュース!
瑞代さんが、信愛コーラスの仲間として、入団してくださいました。
パートはアルト。
平均年齢がぐっと若くなりました。



いつものように持ち寄りの会食です。
小枝子さんのお料理は、何品あったのでしょう。
どれも美味しくいただきました。
皆さん、ホントに有難う

秋の味

2012-11-02 18:02:32 | 岩国エッセイサロンより


 「行きましょうか」と看護師は車椅子を押し始めた。突然、これまで思いもしなかった「万一の時残る妻はどうなる」との不安が頭をよぎる。でも、顔には出ないように繕った。

 手術室の扉が開く。主治医のきりっとした顔が見えた。がん切除への不安が消える。

 あの日から1年、内視鏡にCT、血液など検査結果は「異常ありません」と笑顔で主治医。緊張が解け体が軽くなる。そばの妻もホッとした息遣い。

 病院の外は秋日和、思ったわけでもないのに、背伸びに続いて深呼吸も。爽やかな秋の気配を「うまい」と感じた。

2012年11月02日 毎日新聞「はがき随筆」掲載 岩国エッセイサロンより転載