50年ほど前になるだろうか。
狭い田舎道でバス同士が鉢合わせしてしまった。女声乗務員が笛で誘導、バックして無事にすれ違うことができた。
その直後、美しい小浮いょ目にした。
運転手が女性乗務員の乗車したことを確かめてバスを発車させただけのことだけれど、彼女を気づかう彼のさりげない支線の奥にやさしさが透けて見え、「これぞ男!」と心打たれた。
男らしさは、やさしさに裏打ちされてこそ輝く。
ハンドルを握る運転手さんの頼もしい後ろ姿がいまも心の目に焼き付いている。
鹿屋市 伊地知咲子 2015/7/17 毎日新聞鹿児島版掲載
狭い田舎道でバス同士が鉢合わせしてしまった。女声乗務員が笛で誘導、バックして無事にすれ違うことができた。
その直後、美しい小浮いょ目にした。
運転手が女性乗務員の乗車したことを確かめてバスを発車させただけのことだけれど、彼女を気づかう彼のさりげない支線の奥にやさしさが透けて見え、「これぞ男!」と心打たれた。
男らしさは、やさしさに裏打ちされてこそ輝く。
ハンドルを握る運転手さんの頼もしい後ろ姿がいまも心の目に焼き付いている。
鹿屋市 伊地知咲子 2015/7/17 毎日新聞鹿児島版掲載