はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

教育と農作業

2017-10-09 07:26:19 | はがき随筆


 夫に電話が。即近くの畑に連絡に行くと、ソバ植えの準備中だ。大声で「電話」と。振り向いて家の方へと急いだ。集落では誰も作らないのに、夢中の夫に違和感を持つ。白いかれんな花が風に揺れる風景は大好きである。でも、収穫は自宅で食べ尽くせないので、知り合いの方に「どうぞ」。米、野菜も自営だから、現在英語教育との両立は苦痛なはず。でも太陽の下での作業は健康に良く、元気が増すらしい。同窓会では「一番若いね」なんて冗談? 心配顔をせず、のんびり症と評価されるが、実際は長男で解決事は山ほど。先頭の指揮を案じる私。
  肝付町  鳥取部京子  2017/0/9 毎日新聞鹿児島版掲載

実践躬行の人

2017-10-09 07:13:11 | はがき随筆
 

ノーベル生理学・医学賞を受賞された大村智著「自然が答えを持っている」を読んだ。純粋で奇特な人柄に魅了された。
 博士らによって発見されたイベルメクチンは熱帯病などの人たちに無償で供与されている。絵画が大好きという博士は北里新病院の至る所に絵を飾り、各病室にも好きな絵を飾ってもらえるのだと言う。博士の収集作品が基本になっている。
 博士の故郷の山梨県韮崎市に温泉を発掘して解放したり、温泉施設の隣には美術館を建設して、更にそば処まで開店。全ては研究成果により入る収益による。韮崎を訪ねてみたい。
  霧島市 秋峯いくよ  2017/10/8 毎日新聞鹿児島版掲載