2018年4月24日 (火)
岩国市 会 員 角 智之
転居前の我が家には大きなイチジクの木が数本あった。中学生のころ、空腹を紛らすため重宝したが、熟れかけの実をたくさん食べて口角がただれ、食事の時など口を開けるたびに痛くて困った記憶がある。
平成になって間もなく台風で倒伏したが、6年前、イチジクに改良品種がたくさんあることを知り、今の住所へ植えてみようと思い通販で苗木を買った。
昨年秋から収穫できるようになったが、まだ木が若く実も小ぶり。だがセールス文句にたがわず、とても甘い。秋の実に先駆け6月下旬に熟れる夏の実も大きく美味という。楽しみだ。
(2018.04.24 毎日新聞「はがき随筆」掲載)