若いとき、事務職ばかりできた人生だったが、60代になった頃、縁あって「はちみつ屋」さんでバイトすることになった。
「いらっしゃいませ」と迎え商品を説明し、買ってもらったときは小躍りしたいほどの心地良さを感じたものだった。
姉と一緒に弁当持参で、ひと月に4回土曜日だけの仕事は楽しくて仕方なかった……、が姉の発病で、ハニータイムの3年間はそこで終了することになる。馴染みのお客様たちとの交流も途絶え社会が遠くなった。
働けない状況になって、初めて働けることの喜びを、見にしみて感じたときだった。
宮崎市 藤田悦子(70) 2018/10/14 毎日新聞鹿児島版掲載
「いらっしゃいませ」と迎え商品を説明し、買ってもらったときは小躍りしたいほどの心地良さを感じたものだった。
姉と一緒に弁当持参で、ひと月に4回土曜日だけの仕事は楽しくて仕方なかった……、が姉の発病で、ハニータイムの3年間はそこで終了することになる。馴染みのお客様たちとの交流も途絶え社会が遠くなった。
働けない状況になって、初めて働けることの喜びを、見にしみて感じたときだった。
宮崎市 藤田悦子(70) 2018/10/14 毎日新聞鹿児島版掲載