電話が鳴り受話器を取る。「初ちゃん、元気?」。東京在住の同級生からだ。「今、衣替えしていたらもらった文集の中の『衣替え』を思い出し、懐かしくて電話したの」
春、米寿祝いにと娘婿が毎日新聞に掲載されたのを手作りで文集にしてくれ送付していた。東京が長いのだが、電話では熊本弁。お互いの近況や曾孫の話、体調不良は年のせいかと嘆きも入る。長い電話の後「いつまでも元気でいてね。スミちゃん」。米寿老友、いまだに幼い時からの「ちゃん」づけ。戦争で過酷な時代を過ごした級友の絆は固く、時折の電話が楽しみ。
熊本市中央区 原田初枝(88) 2018/10/22 毎日新聞鹿児島版掲載
春、米寿祝いにと娘婿が毎日新聞に掲載されたのを手作りで文集にしてくれ送付していた。東京が長いのだが、電話では熊本弁。お互いの近況や曾孫の話、体調不良は年のせいかと嘆きも入る。長い電話の後「いつまでも元気でいてね。スミちゃん」。米寿老友、いまだに幼い時からの「ちゃん」づけ。戦争で過酷な時代を過ごした級友の絆は固く、時折の電話が楽しみ。
熊本市中央区 原田初枝(88) 2018/10/22 毎日新聞鹿児島版掲載