何故。何故、何故……怒りより悲しみ……。地道な奉仕者の姿が消えた。何事も綺麗ごとに仕立てられ空っぽにされかねない時代に、初めから変わらず訥々と、流されず見失わず志を貫く人は数少ない。中村哲氏はその少ない本物の存在でした。
氏の人柄を信頼しペシャワール会に賛同。その事業が途絶えずに続き、やがて壮大な農地が多くの人々の生活を支える。
素朴だが素晴らしい。見失った条理に気づかせる事業です。先々を見据えた透徹した考えを見失わない事。氏は言うだろう「憎しみよりも愛を……」と、キリストの言葉そのままに。
熊本県阿蘇市 北窓和代(64) 2019/12/19 毎日新聞鹿児島版