四つ切りにした小さな色紙でかわいい鶴を折ります。小指くらいの鶴を1本の糸に10羽つなぎます。それを5本作り、50羽のミニ千羽鶴ができました。折るのに大切な決まりがあり、1㍉のずれも許されません。きっちりと、そして優しく笑顔で折り上げます。両方の羽を引っ張り、広げると中から丸い背中が出てきます。目を覚ました鶴のようです。赤、青、黄、緑のきれいな鶴たちが息をしたようです。まとめたリボンを揺らしてみました。心が弾みます。うれしそうな鶴たちが青空に羽ばたいています。私ファンタジーが青空に広がっていきました。
熊本県八代市 相場和子(95) 2022.5.5 毎日新聞鹿児島版掲載