今年の流行語大賞が決まり話題になったが、実は夫婦だけの我が家にも今年、流行語が生まれた。
その言葉をもたらしたのは、夏に帰省してきた4歳の孫息子。都会っ子の彼には見る物聞く物すべてが物珍しいようで、いたく田舎が気に入ったらしい。いろいろな物に興味を持ち、欣喜雀躍しながら逐一私たちにリポートしてくれた。
「おじいちゃん、セミがとまっているよ」
「わあすごい、おばあちゃん、長いアリの行列。こんなの見たことないよ」
そしてリポートの最後を、彼はいつもこう言って締めくくるのだった。
「たまんねえぜ」
やがて彼は都会に戻っていったが、彼が残した名セリフは私たちの常とう句となった。
例えばガソリンの安値の看板を見て、満タンにした時。就寝時に勝手口の鍵をかけ忘れ、危機管理意識が欠けているとひどくしかられた時にも「たまんねえぜ」のひと言でその場の空気が和らぐから不思議だ。
先日、新潟から有名な地酒が届いた。毎年この時期になると必ず送ってくださる方がいる。
上戸の夫は、究極の笑顔で「今年もこいつが来たが。たまんねえぜ!」。
よだれを垂らさんばかりのその態度を見ているこっちの方が、ああ、たまんねえ、たまんねえ。
山口県下関市 先本和恵(65) 2008/12/25
女の気持ち掲載
その言葉をもたらしたのは、夏に帰省してきた4歳の孫息子。都会っ子の彼には見る物聞く物すべてが物珍しいようで、いたく田舎が気に入ったらしい。いろいろな物に興味を持ち、欣喜雀躍しながら逐一私たちにリポートしてくれた。
「おじいちゃん、セミがとまっているよ」
「わあすごい、おばあちゃん、長いアリの行列。こんなの見たことないよ」
そしてリポートの最後を、彼はいつもこう言って締めくくるのだった。
「たまんねえぜ」
やがて彼は都会に戻っていったが、彼が残した名セリフは私たちの常とう句となった。
例えばガソリンの安値の看板を見て、満タンにした時。就寝時に勝手口の鍵をかけ忘れ、危機管理意識が欠けているとひどくしかられた時にも「たまんねえぜ」のひと言でその場の空気が和らぐから不思議だ。
先日、新潟から有名な地酒が届いた。毎年この時期になると必ず送ってくださる方がいる。
上戸の夫は、究極の笑顔で「今年もこいつが来たが。たまんねえぜ!」。
よだれを垂らさんばかりのその態度を見ているこっちの方が、ああ、たまんねえ、たまんねえ。
山口県下関市 先本和恵(65) 2008/12/25
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