はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

「見えないこと」

2013-02-23 19:35:04 | 岩国エッセイサロンより
2013年2月22日 (金)

岩国市  会 員   片山 清勝

偶然出会った知り合いの男3人。近況を語る中、「Oからの賀状が来ない」と心配する思いが、なぜか共通していた。Oは80歳代の女性。Oと3人それぞれの関わりに共通性はない。3人の中で一番若いYが、Oに連絡を取ることを決めた。
 ところがその日、Yが電話する前にOから「ふせていたが元気になりました」と掛かってきた。その驚きがメールで届いた。読む私も驚く。まるで3人の会話が聞こえたかのようなタイミング。言葉では表しきれない、心を伝える不思議な媒介が科学を超えて存在した。その謎は誰も明かせない。

 (2013.02.22 毎日新聞「はがき随筆」掲載)岩国エッセイサロンより転載

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2 コメント

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有難うございます ( tatu_no_ko)
2013-02-24 08:08:32
いつも転載いただき有難うございます。
Oさんと3人が賀状交換していたことを知り話が弾み、それぞれの出会いを話しました。
いろいろな出会いがある、改めて思いました。
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ようこそ tatu_no_koさま (アカショウビン)
2013-02-25 17:02:26
ホントに不思議なことって、ありますよね。
きっとお三方の思いが、Oさんに届いたんでしょう。

よいお仲間がいらして良かった。

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