岩小HPより
岩国市 会 員 片山 清勝
「日本のエジソン」と呼ばれた岩国市出身の工学博士、藤岡市助は、その故郷に中国地方で最初の路面電車を走らせた。
それは1909(明治42)年から現在のJR岩徳線開通までの20年間だった。この電車をモデルにしたレトロなバスが、岩国駅ー錦帯橋間で運行されている。
市助の名前をとって「いちすけ号」と命名された。木製のシートや電車に似せた外観は、乗客をタイムスリップさせる。
また錦帯橋近くの城下町通りでは、軒下すれすれに走るため、車窓からは趣のある古い町並みが楽しめる。
そんな城下町を走るいちすけ号を撮っていた。すると運転手が右手を上げて軽く頭を下げあいさつしてくれた。
観光を大きな旗印にする市にとっていちすけ号は大きな存在。その乗務員のちょっとした心遣いが観光客の心象をよくする。
電車運行開始の年は父の生まれ年。運転手があいさつをくれた日は父の命日だった。偶然ではあったが、きもちよい一日を過ごせた。
(2012.11.15 中国新聞「広場」掲載)岩国エッセイサロンより転載
レトロなバスに乗って錦帯橋へゼヒお越しください。
会のメンバーでお迎えします。
鹿児島市にも「かごしまシティビュー」という、レトロバスが走っていますが、電車型と言うのは珍しいですね。
岩国検定…気になります。