はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

幸せはこ々かしこ

2015-01-28 17:32:46 | 岩国エッセイサロンより
2015年1月28日 (水)

   岩国市  会 員   安西 詩代

春になると桜一色になる錦帯橋。そばの公園には宇野千代の碑がある。その一つに「幸福のかけらは幾つでもある。ただそれを見つけ出すことが上手な人と下手な人がある」と書いてある。
 そういえば明治生まれの母が、人から物を頂いたり手伝ってもらったりすると「まあ!幸せます」と言っていたのを思い出した。「ありがとう、助かります」の代わりに「幸せます」をつかっていた。
 94歳まで生きた母は、どれほどの幸せを見つけたのだろう。
 こんな平和な時代に生きている私たちは、母より多くの幸せを見つけないと恥ずかしい。
  (2015.01.28 毎日新聞「はがき随筆」掲載)岩国エッセイサロンより転載




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