未明に目が覚めたら静寂の世界。浸っているとポソッ…ポソッというかすかな音がする。
雨の音だろうが10秒くらいの間隔であり、音といい実に控えめな降り始めである。聞き入るほどにその控えめな音は心に沁み込んでくる。しかし、睡魔も少しずつ襲い掛かってきた。
朝起きると予想通りの雨だったが、優しい小糠雨りで木々もしっとり濡れている。何だか落ち着いた気分にしてくれた。
終日降り続いた雨も退庁時には上がったが少々冷え込み、秋を深めてくれたようだった。
立冬が近いことを控えめに教えてくれた雨だったのだろう。
宮崎市 杉田茂延(68) 2019/11/30 毎日新聞鹿児島版掲載