米作り体験の催事の日だった。
日本人の主食である米を如何に生産するかを子達に経験させる為に、一万円会費で誰でも参加できる。
実りの秋には二斗=二十升=二百合、30キロのコシヒカリが頂ける。
老若男女20人程度で一反=三百坪、1000平米の3分の一が一時間掛かるが、高性能田植え機では一反を10分で完了する。
人手による田植えは不経済で御免蒙るのが経済野獣の論理であるが奉仕活動が出来る農夫は人間性が豊かなのである。
参加した子達は米を手に入れる方法を体に叩き込んだから、先生に問われても、財布を抱きしめてイオンの特売日に行くなんて答えないだろう。