原子力の日、きしめんの日、青汁の日、OK牧場の決闘、伊藤博文暗殺、10月26日の「今日は何の日」だそうだ。
全国果樹研究連合会が2005(平成17)年に制定した「柿の日」でもある。1895(明治28)年のこの日、俳人・正岡子規が奈良県に旅し「柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺」の句を詠んだのが根拠。
奈良県五條市は甘柿の富有が有名で、柿の葉寿司は名物である。
渋柿は寒冷地に多く干し柿にする。皮を剝き、天日で乾燥すると渋が抜け、糖分が析出し、表面に白い結晶となり完成する。
甘柿は干し柿にしない、干し柿は渋柿が常識なのはなぜか。
田舎の婆さんの文学的表現は「渋が甘味になる」、チコちゃん的表現なら「渋柿は甘柿より甘い」からである。
南信州の市田柿の皮むきの手伝いをして15年程経過し年中行事になった。今年も月末から10日間ほど泊まり込みで労働奉仕させて頂く。有り難い事だ。
12月1日は「市田柿の日」である。12月は干し柿生産の最盛期で、「1」は「いちだ」の語呂合わせ。
市田柿は少子高齢化で後継者が少なく、温暖化では自然の恩恵による安価な生産が困難で絶滅が危惧されるのは寂しさの極みである。