夜来の安普請の波板鉄板の屋根を叩く雨音で目覚める。本日の農作業は無い。
「道の駅 もっくる新城」で購入したコンニャク芋があるのでコンニャク作りに精を出す。
市田柿のシブミと同様に、コンニャク芋にはエグミがある。
シブミは発酵したアルコールが酸化するアセトアルデヒドと水溶性タンニンが結合し、不溶性タンニンにすることで排除する。
エグミの正体は単純なジカルボン酸の蓚酸で、炭酸カルシウムや炭酸ナトリウムのアルカリ液で中和し、蓚酸塩として熱湯で排除し、グルコマンナンを固化させると美味なるコンニャクの完成である。
シブミやエグミのある曲者も万物の霊長である人類の知恵で変身する。
曲者の人類も社会生活でもまれると渋みのある人間に変身するなら、性悪説を信じたくなる。
貨幣なるシブミやエグミで経済野獣と化した人類を人間にするにはアベノミックスに排除される「あんな人達」の知恵に頼る時機到来なのだろう。