高崎を基点に長野を経由し直江津から日本海沿岸を走り新潟に至る信越本線、少年時代に長野駅のSL見物で通った。善光寺の門前町は故郷。
新幹線に駆逐され軽井沢~篠ノ井はしなの鉄道、横川~軽井沢は廃線になった。
かがやきが走る時、長野~妙高高原はしなの鉄道なり、信州に残る信越本線は篠ノ井~長野の9.3キロだけ。
昔、日本武尊が関東で亡くなった妻を偲び、わが妻よと叫んだ碓氷峠、今ではその山に26のトンネルが開けられ、夢の間に越えることのできる汽車の道が通っている、信濃の国に歌われたアブト式の鉄道は消えた。
歴史問題を忘れない為に9.3キロは最後の砦だ。