吝嗇家や守銭奴ではないが社用族から年金生活の貧困層の仲間入りをした老人は国鉄時代の遺産である「青春18きっぷ」の愛好家に成った。
正月には徳川幕府の創始者の生誕の城下町から最西端のたびら平戸駅を道標に、中曽根行政改革で分割民営化された会社色が橙の東海、青の西日本、赤の九州の旅客鉄道の東海道本線、山陽本線、鹿児島本線、長崎本線、佐世保線、松浦鉄道を乗り継いで一人旅。
もう幾つ乗ると目的地、駅名版を見るのが習慣になった。
JR東海の駅名版は会社色の橙色ラインだから、JR西日本には青色、JR九州は赤色の先入観がある。事実は小説より奇なり、JR九州には色が無い、何でも有るよJR西日本。
神戸~上郡に青、三石~岡山は黄緑、岡山~福山に橙、福山~糸崎に空色、白市駅~広島に緑、広島~岩国に赤、岩国以西は青の管轄色が混在する。
広島駅に関しては山陽線下りの広島~岩国は赤、上りの広島~白市は緑、呉線の広島~広間は黄、芸備線の広島~狩留家は紫、可部線は水色、多種多様。
国鉄時代はモノクロだったが、民営化されカラー、アベノミックスの時代では色のインフレで好色家、漁色家、色狂いの様相を呈する駅名版に成り、貧困層の鉄道愛好家にとっては楽しみが増えた。