島国の農耕民族は太陽の下で汗を流し、稲作に精を出し、漁労に励むから太陽を観察する余裕がない。一日の労働を終え、月の満ち欠けで時の流れを知った。それが旧暦。
西洋人は重商主義で昼間に時間が有るから太陽の運行を観察し、新暦を世界に蔓延させ、月は人間が征服する対象になった。
葉月15日は十五夜、長月13日は十三夜、神無月10日は十夜の満月でそれぞれ里芋、栗・枝豆、稲穂の収穫時期だからお供えする。
その三夜が晴れなら奇跡が起る、信じるものは救われる。
明治維新で天保暦が西洋暦になって、お月見の風流は廃れ、花火が全国の夜空を照らす。