玉葱畑を久し振りに見に行った。除草と保温を兼ねた薄い黒色化学合成布が剥がれたり浮き上がったりしている。
浮き上がった布は日光を遮りモヤシ状のタマネギになるから剥ぎ取り予備の苗を植えた。自然は厳しい、手抜きした布を悉く指摘する。植え替えの苗は2千本ほどになるだろうか。
見越して師匠の農夫は苗を温存する深慮遠謀。
工場生産と違い農産物は人間が主役で活動できる部分は少ない。
雑草取りなど人事を尽くして天命を待ち、順調な生育を願い太陽の下で祈る以外に成す術はない。
時期が来れば豊かな実りと健康をくださる自然は優しい。