横綱は大麻を使用している、事実である。
横綱と言う人間ではない、横綱が締める横綱なるモノである。モノには人間対象の麻薬取締法の適用は難しい。
直径十分の三寸(3ミリ)程の銅線に米糠で揉み解した大麻繊維を巻き、2反の晒木綿で包んだ中太の縄を反時計回りに絞り、三本の縄を時計回りに編む三合綱で身長六尺二寸七分(188センチ)、体重四七貫(176キロ)の稀勢の里の横綱は長さ一丈四尺(4.1メートル)、重さ1貫七百匁(6.4キロ)と軽い。(尺貫法は違法)
神社の聖域を示す注連縄(しめなわ)を模したゴボウでなく大根締めの横綱を巻いた横綱は力士村社会の頂点に君臨する。
和装の帯締めの基本は駒結びなど三つあるが、土俵入りの両手を広げる不知火型は輪二つの諸わな結び、片手を脇に片手を広げてせり上がる雲竜型は輪一つの片わな結び、前から後ろから型を識別できる。
農耕民族の多神教は狩猟民族の単神教と違い横綱は二つの型から自由に選択可能で、ラマ教の遊牧民族のモンゴル横綱の白鵬と日馬富士は不知火型、新横綱は鶴竜と同じ雲竜型で攻撃と防御の均衡した相撲が見られるだろう。