75才を過ぎると認知症の検査で免許返納の可能性があるし、中古車は故障で修繕費が嵩むのは勘弁願いたいので四年前の古希直前に72回の割賦契約で人生最後の新車を購入した。
最近は乗り心地が悪いのである。路面の衝撃が吸収されず老体を鞭打つ。
苦情を販売店に訴えると、ショックアブソーバーの油漏れで交換が必要、経費は10万程、メーカー保証は三年だから、製造物責任法の時効が成立しているとの説明。
町の修理屋に窮状を訴えると、安全上問題ないから車検は通過する。
肉体を鍛錬するスポーツ、快適な乗用車でなく、スポーツ車を購入したと思えば衝撃も吸収されると慰められた。