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風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

男の美学、女の美意識 469号

2009年02月20日 14時48分02秒 | 随想
会社運営は使用者と労働者で成立する。その葛藤は様々な人間模様を作り出す。会社を去る人、来る人の往来がある。そして人間関係の喜怒哀楽が企業風土を醸成する。

去る人の理由は様々である。労働者都合の退職、使用者都合の解雇は労使双方に禍根が残る印象が強い。

労使の合意による早期退職勧奨と就業規則に基づく定年退職、労働契約期間満了に伴う退職は爽やかな文句無しの円満退職である。

おいらは円満退職の三つを経験できる幸運に恵まれた。

33年間勤続した事業所の役職返還制度は55歳で平社員になる。給料は半額の年収500万で60歳まで在職可能。後輩が指揮する組織。男の美学が許さない。増額退職金を受け取り、早期退職勧奨を受諾する。損失金額は2500万円。女房は激怒する。

懸命に職を探す。

ハローワークの紹介の事業所の年収は250万。定年は65歳である。面接に応募して採用される。その累計年俸金額は2500万円。収支トントンである。女房は笑顔でご苦労さんと定年を祝う。

篠山デカンショ節は唄う。
デカンショデカンショで半年暮らす アヨイヨイ あとの半年寝て暮らす ヨーオイ ヨーオイ デッカンショ。

高額を短期間に稼ぐのが良いのか、こつこつと時間を掛けて、仕事を楽しみながら稼ぐのが良いのか、議論が分かれる。

おいらは酒中毒地獄に落ち込まず、退屈地獄で発狂することも無く、現事業所の60歳誕生日の定年退職を経験し、引き続いて5年間の労働契約満了の65歳退職を迎える日が近い。

1996年アトランタ五輪女子マラソンで銅メダルを獲得した有森 裕子の言葉を拝借する。

「メダルの色は、銅かもしれませんけれども……、終わってから、なんでもっと頑張れなかったのかと思うレースはしたくなかったし、今回はそう思っていないし……、初めて自分で自分を誉めたいと思います」

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