原子力の初期時代におこった原子炉事故と、あのいまわしい原爆の被害を結びつけて原子の字のついたものは何でも恐ろしいものだと宣伝しているのは、火を恐れる野獣の類である。
優れた技術者であり登山家でもあった西堀栄三郎、初の南極越冬隊を率いた人物の言葉に感銘。
石炭から石油のエネルギー転換期に応用化学を学ぶことを志した。
しかし新潟地震で燃え上がる昭和石油のタンクの消火が出来ない人間の無力さに失望し化学に対する信仰が薄れた。
天然自然の偉大と脅威を知った新潟地震、人生の転換期だった。
幸運にも劣等生だったから化学関係の仕事に就けず、菓子屋の従業員として安月給だったが平凡で平穏な人生を送れた。
当時の高齢の専務が偉大だった。マーガリンを否定し、天然バターで菓子作り、キーワードは純正食品。専務の年齢になって理解した。偉大な人だった。